わたしたちについてAbout us

ごあいさつ

私たち「遠州波小僧プロジェクト」は、浜松市をはじめ遠州沿岸に伝えられる「海鳴り/波小僧伝承」をてがかりに、この地の特徴的な音風景である遠州灘の波音について調査研究を進めています。

伝承に関する文献資料の分析、地域の皆様の生活史の聞き取り調査、波音の録音調査など、多角的な検討を行ってきました。

この地域の特徴的な音風景である波の音にあらためて耳をすませながら、「波小僧」を生んだこの地の風土や感性をほりおこし、自然環境と共生したこれからの社会のあり方についてのアイデアをつかんでいくことが、この研究の大きな目的です。

また遠州波小僧プロジェクトでは、地元の皆様とともに進める調査研究の形も模索してきました。

2021年以降、篠原地区歴史同好会「浜風会」のメンバーによる「波小僧探求プロジェクト」が継続しています。2022年からは、「みんなでつくろう波音マップ」と題して、ウェブサイトを通じて広く地域の波音情報を集め、それをマップ化する取り組みも実施、さらに2023年には小学校での出張講義など、地域にねざした研究と実践を進めています。

参加メンバーのご紹介

研究者チーム
  • 大門信也(関西大学)
  • 箕浦一哉(山梨県立大学)
  • 兼古勝史(放送大学)
地元協力チーム
活動紹介
研究発表
  • 兼古勝史,2023,「遠州灘の海鳴り伝承の実態報告—波小僧伝承調査から—」『音楽教育メディア研究第9巻』:11-17.
  • 兼古勝史,2023,「遠州灘の波小僧伝承調査から:風景のアーカイブズとしての校歌」『音楽教育メディア研究第9巻』:41-42.
  • DAIMON Shinya, MINOURA Kazuya, KANEKO Katsushi, 2023, A Soundscape of Sea Waves and Collaborative Action Research: The Case of the Nami-kozo Folktale at Enshu-nada Sea, Japan,The 2023 World Forum for Acoustic Ecology Conference, Florida, USA.
  • 大門信也・箕浦一哉・兼古勝史,2022,「遠州灘沿岸における「海鳴り」の音響体的特徴の考察: 2022年の現地観察記録および録音データにもとづいて」『日本サウンドスケープ協会 2022年度秋季研究発表会 論文集』:33-42.
  • 大門信也,2021,「浜辺の音環境を考える——遠州灘における語りと歴史を手がかりに」(日本音響学会騒音・震動研究会資料N-2021-17).
  • 箕浦一哉・大門信也・兼古勝史,2021,「市民との協働によるサウンドスケープ調査——浜松市における波音調査の経験から」日本サウンドスケープ協会編『日本サウンドスケープ協会 2021年度秋季研究発表会 論文集』:7-12.
  • 大門信也,2022,「遠州灘の海鳴り/波小僧伝承と前浜の記憶——風景を〈語り継ぐ道〉のための一試論」『関西大学社会学部紀要』53 (2):23-48.
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